限界のその先へ
工学研究科
システム創成工学専攻 修了
※内容は取材当時のものです
1日の流れ
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9:00出社・クリーンルームにて装置起動
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10:00測定・評価
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12:00昼休憩
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13:00測定・評価
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15:00測定データ解析
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16:00内部調整
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18:00退社
Q.01現在の仕事内容 EUVミラーを通じて、技術革新に貢献する
私が所属するEUVミラービジネスユニットは、分析技術や天体観測、半導体開発など幅広い分野で使用されるEUVミラーの製造を担う部署です。EUV（極端紫外）光は通常の鏡では反射させることができないため、非常に薄い金属膜を交互に積層した多層膜を反射材として利用します。私の主な役割は、用途に応じた様々なEUVミラーを製造することです。EUVミラーは、使用する光の波長や入射角によって構造が異なるため、その製造には細心の注意が必要ですし、成膜が長時間にわたることもあります。また、特定のEUV光を取り出すX 線フィルターの開発では、リーダーとして全体の進捗や課題の整理を行っています。
Q.02入社動機
専門分野にとらわれず、
幅広いジャンルに挑戦
学生時代にEUVに関する研究を行っておりましたが、時代の変化に応じてニーズが高まっていた機械学習や人工知能など、他の分野にも魅力を感じていました。そんな中、偶然にも在籍していた研究室での研究の中で、NTTアドバンステクノロジの社員の方とご一緒する機会があり、当社の存在を知りました。詳しく調べて見ると、私の専門分野であるEUVはもちろん、クラウドやセキュリティなど幅広い事業を扱っており、私の将来のビジョンと一致。今後のキャリアを見据え、様々なことへチャレンジできる環境に身を置きたいと考え、入社を決めました。
Q.03仕事の醍醐味 将来性を評価してくれる風土
最近では、業務フローを管理するアプリケーションを開発しました。アプリケーションそのものは、まだまだ改善の余地があるものの、業務に必要だと感じたことに対してチャレンジさせてくれる風土が当社にはあり、またその行動をきちんと評価してもらえた時は、やりがいを感じます。加えて組織として、目先の利益だけを求めるのではなく、今後のビジネスの成長を見据えた上で、仕事を評価してもらえる点は嬉しく思います。EUVミラーを含め、私たちが担うビジネスはすぐに結果が出るものばかりではないため、試行錯誤を繰り返した後、成果が出た際は大きな達成感を感じます。
Q.04今後の目標
多分野のスキルを身につけ、
物理限界を超える
これからはAIや機械学習など様々な分野に携わり、スキル向上に努めていきたいです。大学時代からEUVの研究に心血を注いできましたが、それ以上の性能が出せなくなる「物理限界」に直面することも多くありました。そうした限界を突破していくためには、今あるスキルや知識だけに固執するのではなく、未経験の分野の能力を身につけることが必要不可欠だと考えています。だからこそ、NTT-ATの幅広い領域の仕事を経験し、解決が困難とされている問題と向き合っていきたいです。
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同僚からのコメントT.T. グローバル事業本部H君が入社して以来、上司という立場で一緒に仕事していますが、年々仕事の幅が広がり、スキルも身についていると感じます。元々、彼が大学時代に専攻していた研究分野と、私たちが担当するビジネス領域が近かったため、大きな期待を寄せていました。実際に、最近では数年にわたって積み重ねてきた製造に関する各種スキルを活かし、他の社員に知識を伝授するリーダーのような役割も担ってもらっています。研究者に求められる探究心とリーダーに必要なコミュニケーション能力を兼ね備えたH君ならば、これからも多方面で活躍できると考えています。いつか事業部全体を統率できる立場になってくれることを期待しています。
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最先端技術の未来EUVミラースマートフォンなどの半導体デバイスの小型化・大容量化・省電力化・高速化などに関係するチップの微細加工技術。その技術のさらなる発展を可能にする手法として1980年代半ばに提唱され、世界中で研究され続けてきたのが、EUV光を用いた露光技術でした。そうしたEUVの波長域を用いたミラー開発や製造は当社固有の技術であり、世界でも数社しか持たない最先端技術です。現在も着実にEUVを用いた技術の革新は進んでいますが、さらにノウハウを蓄積し、さらなる性能向上を目指しています。また、半導体だけでなく、天体観測や生物学、ソフトマテリアルの特性解析など、多種多様な分野での応用が進んでいます。
