コロナ禍で人の行動や意識は大きく変化。これをビジネス拡大のチャンスとするために。
コロナ禍以降、人の行動や意識は大きく変化していますが、これらの変化に関係する過去のデータは存在しません。そのため、これまで精度良く判断や予測できていたものが、うまくいかなくなる可能性があります。また、法改正、ルールや政策の変更などがあれば、これらも人の行動に変化をもたらし、これまでの経験則などは当てはまらなくなります。
このような局面でビジネスを継続拡大するためには、新しいライフスタイルに応じた予測手法を確立していく必要があります。
人の行動が市場を動かす
多くの市場やサービスは人の行動によって左右されています。コロナ禍以降、交通、旅行、外食、レジャー等が影響を受けているほか、実店舗における購買行動も大きく変化が起こっています。ライフスタイルは多様化しており、多様化の一因として、デジタル化の進展・普及があります。テレワーク、オンラインによるコミュニケーション、イベントやショッピングの利用は増えており、またヘルスケアなどへの関心も高まっています。今後は、XR※に関するサービスも普及していくと思われます。実店舗などの支払いなどはキャッシュレスで済ますなど、多くの分野やサービスにおいてデジタル活用が広まり、様々なデータが取得、活用ができるようになってきています。
AI データ分析で変化を多面的に捉える
これらから得られるデータは、パーソナルデータであり個人の関心・興味や行動が直接的に表れます。そのため、これらのデータを適切に分析することで、人の行動の変化をいち早く捉えることができるようになります。これら人の行動データにその人の属性情報を加えることで、これまで以上に個人の消費行動パターンを抽出することができるようになります。抽出したデータからは様々な変化に気づくことができ、変化に対応していくことができるようになります。そのため、今後、消費行動においてより便利な商品レコメンドや自動発注など幅広いパーソナライズドサービスを提供していくことも可能となっていきます。また解約傾向の分析や予測から、該当顧客に対する解約防止に向けたアクションへとつなげていくこともできるようになります。
ライフスタイルの変化をビジネスのアクションにつなげる
コロナ禍において個人のライフスタイルは大きな変革をもたらしています。これは新たな商品やサービスの創出、拡大の機会であると考えることもできます。様々な顧客行動データから個人の行動の特徴を抽出し、変化を捉えつつ、コロナ前後の違いを把握、想定した上でAIのメリットをうまく活用しながら、次のアクションへと速やかにつなげていくことが、今後重要になっていきます。
※XRとは、VR、AR、MRなどの先端技術の総称で、今後さまざまな領域での活用が期待されている技術です。
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需要予測ソリューション顧客行動分析ソリューション
執筆者
デジタルAI事業本部 アドバンスデータアナリシスビジネスユニット
塚田一(つかだ はじめ)
入社以来、ネットワーク分野をはじめ様々なデータ分析・AIを活用した業務及びシステム開発に携わってきている。近年では太陽光発電に関する発電量予測や電力需要予測などの業務に取り組んでいる。
AIデータ分析コラム
このコラムは、NTT-ATのデータサイエンティストが、独自の視点で、AIデータ分析の技術、市場、時事解説等を記事にしたものです。
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