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【OTセキュリティ導入事例】スマートビルの安全稼働とDXを両立。NTT都市開発が直面した「見えない脅威」と対策の決め手とは?

2025.12.01

スマートビルのイメージ

「スマートビル化を推進したいが、セキュリティに不安がある」

「ITとOTが混在する環境で、どこから手をつければいいのかわからない」



企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速する中、特にビルや工場の管理・運営において、このような課題を抱える担当者の方は多いのではないでしょうか。

省エネや快適性向上といったメリットをもたらすスマートビルですが、その裏側では、サイバー攻撃によるビル機能停止という新たなリスクが生まれています。

お客様紹介:「街づくり×デジタル」を推進するNTT都市開発

アーバンネット名古屋ネクスタビルの画像

今回ご紹介するのは、NTTグループの不動産事業を担い、「街づくり×デジタル」を推進するNTT都市開発株式会社様(以下、NTT都市開発)の事例です。

同社が次世代型先進オフィスビル「アーバンネット名古屋ネクスタビル」で直面したOTセキュリティの課題、そして、その解決策としてNTT-ATの「OTセキュリティモニタリング(旧称:工場・ビル向けOT/IoTセキュリティサービス)」を選んだ決め手とは?

デジタルイノベーション推進部と情報セキュリティ推進室の皆様にお話を伺いました。

課題:先進スマートビルだからこその複雑性。「見えないOTネットワーク」に潜むリスク

NTT都市開発は、「ひと中心の街づくり」をテーマに、不動産の開発・管理から、人々の働き方や生活に革新をもたらす新しい「街づくり」に注力しています。 今回の舞台となった「アーバンネット名古屋ネクスタビル」は、まさにその「街づくり×デジタル」を象徴するプロジェクト。AIによる空調制御や顔認証によるエレベーター自動連携、ロボットデリバリーなど、最先端の技術が導入された次世代型先進オフィスビルです。

快適で効率的な働き方を実現するアーバンネット名古屋ネクスタビル。しかし、その裏側では、DX推進企業ならではの課題が浮かび上がっていました。

NTT都市開発ご担当者様のイメージ①
デジタルイノベーション推進部 デジタル共創部門 部門長 高田 照史 氏
NTT都市開発ご担当者様のイメージ②
デジタルイノベーション推進部 デジタル共創部門 甲斐 惇也 氏

「当初、ビル内の制御システム(OT)は、照明や空調を動かすための閉じられたネットワークだと考えていました。しかし、実証実験で監視してみると、想定外の未承認端末の接続などが確認されたのです。 この結果には衝撃を受けました」

竣工時点では安全に構築されていても、日々の運用やメンテナンスの中でネットワーク環境は変化していきます。ITとOTが完全に分離できず、多くのベンダーが関わるスマートビルだからこそ、ネットワークは非常に複雑化し、担当者の目が行き届かない「見えないリスク」が生まれていたのです。

この「見えないリスク」は、サイバー攻撃者にとって格好の侵入口となりかねません。万が一、空調や照明を制御するOTネットワークが攻撃されれば、ビル全体の機能が停止し、事業継続に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

「かといって、OTの知見を持つセキュリティ専門人材を自社で確保するのは、採用コストや難易度を考えると現実的ではありませんでした。自分たちだけで管理するには限界がある、と痛感しました」

選定の決め手:「持続可能な運用」を見据えた提案力と専門家のサポート

これらの課題を解決するため、NTT都市開発がパートナーとして選んだのが、NTT-ATの「OTセキュリティモニタリング」でした。決め手はどこにあったのでしょうか。

決め手①:ビル運用の実態に合った「コンパクトな提案」

「当初検討していた他社サービスは、高機能な反面、我々が求める範囲に対してはオーバースペックでコストも合いませんでした。その点、NTT-ATは私たちの課題を深くヒアリングした上で、まさに必要な機能だけをコンパクトにまとめて提案してくれたのです」

決め手②:単なる製品売りではない「パートナーとしての姿勢」

「トライアル提案をいただけたのも大きかったですね。実際に試すことで、当初想定していなかった通信まで検知でき、継続的なネットワーク監視の重要性を改めて認識できました。 私たちの課題に真摯に寄り添い、一緒に最適解を探してくれるパートナーとしての姿勢に信頼感を持ちました」

決め手③:専門家不足を補う「持続可能な運用体制」

「導入後のサポート体制も魅力でした。我々が本当にやりたいのは、セキュリティの専門家になることではなく、ビルの価値を向上させることです。専門的な監視や分析をNTT-ATにお任せできることで、私たちは本来の業務に集中できます。 これは、持続可能な運用体制を築く上で非常に重要なポイントでした」

効果:「ネットワークの可視化」でセキュリティ管理の質が向上。運用現場との連携も円滑に

サービスの正式導入後、NTT都市開発では明確な効果が表れています。

「何よりも、これまでブラックボックスだったOTネットワークが『可視化』されたことが最大の成果です。 どのような機器が、どこに、どのように通信しているのかを正確に把握できるようになったことで、セキュリティ管理の質が格段に向上しました」

この「可視化」は、現場の意識改革にも繋がったと言います。

「不要な通信やリスクの可能性がある通信がレポートとして具体的に示されることで、現場の担当者も『自分ごと』としてセキュリティの重要性を理解しやすくなりました。結果として、部門間の連携もスムーズになっています」

専門家によるサポートは、日々の安心感にも繋がっています。異常の予兆を検知した際にはすぐに通知が来るため、迅速な対応が可能です。これにより、担当者は安心して本来のコア業務に専念できる環境が整いました。

展望:事例を横展開し、ビル全体のセキュリティレベルを底上げへ

NTT都市開発は、今回の成功事例を他のスマートビルにも展開していく計画です。

「アーバンネット名古屋ネクスタビルの事例は、スマートビル時代におけるセキュリティ対策の重要性を示す好例となりました。今後はNTT-ATとの長期的なパートナーシップのもと、私たちが開発するビル全体のセキュリティレベルを共に高めていきたいと考えています」

まとめ:進化し続けるスマートビルのセキュリティ対策に不可欠な3つのこと

今回のNTT都市開発様の事例から、進化し続けるスマートビルや工場のセキュリティを確保するためには、以下の3点が重要であると言えます。

  • 内部ネットワークの「可視化」:誰が何を使っているか、全体を正確に把握する。
  • 継続的な監視:竣工時だけでなく、運用フェーズでの変化を捉え続ける。
  • 専門家のサポート:自社だけで抱え込まず、知見を持つ外部パートナーと連携する。

NTT-ATは、お客様の課題に寄り添い、持続可能なセキュリティ体制の構築をサポートします。 あなたの会社でも、OT/IoT環境のセキュリティに少しでも不安を感じていませんか? まずはお客様の状況をお聞かせください。私たちと一緒に、未来への第一歩を踏み出しましょう。

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今回導入されたサービスの詳細

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NTT-ATは25年以上セキュリティサービスを提供しており、IT・OT両分野の資格をもつエンジニアが複数在籍。豊富な実績と専門知識で、お客様のOTセキュリティ対策をサポートします。

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