「ナレッジ駆動型システム運用自動化ソリューション」のコンセプトモデルを発表
~異常予兆を捉え、対処提案を「ナレッジ×生成AI」で実現~
NTTアドバンステクノロジ株式会社
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下:NTT-AT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:伊東匡)は、生成AIを用いたシステム運用の効率化・自動化を目的とした「ナレッジ駆動型システム運用自動化ソリューション」(以下:本ソリューション)を2024年9月末にサービス開始予定です。
本ソリューションは、運用オペレーターの知識・経験をナレッジとして蓄積し、進化成長するナレッジを活用することで、運用オペレーターの作業負担を軽減します。このナレッジと、AI異常予兆検知ソリューション「@DeAnoS*1」と生成AIを組み合わせ、アラート情報に応じた対処方法を提案、実行します。
なお、2024年6月12日から14日まで幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2024」*2にて本ソリューションのコンセプト展示を行います。
1.本ソリューションが解決する課題
近年、オンプレミス型からクラウドサービス型への移行が加速し、複雑化・進化するなか、依然としてシステム運用において、以下のような課題が存在します。
(1)運用オペレーターの属人化問題
(2)運用オペレーターの高スキル人材不足
(3)ナレッジの蓄積と活用
2.本ソリューションのメリット
本ソリューションは、運用作業の効率化・自動化を実現し、課題を解決します。
(1)運用オペレーターの属人化問題の解消
- 高スキル運用オペレーター不在でも対応できる対処方法を提案し、迅速な障害復旧を支援します。
- いつもと違う微細な変化を捉え、アラートを通知することで、異常の見過ごしを防ぎます。
- 本ソリューションが提案した対処方法や手順を参照することで、作業ミスの発生を防ぎます。
(2)運用オペレーターの高スキル人材不足の対策
- 多種多様な障害の対処方法の調査検討等、高スキル運用オペレーターが必要となる作業を本ソリューションが代行することで、運用オペレーターの稼働を削減します。
- 対処記録の自動蓄積、リアルタイムな共有により、記録作業や報告にかかわる稼働を削減します。
(3)ナレッジの蓄積と活用の実現
- 運用オペレーターによる記述レベルの違いにより、ナレッジとして有効活用が難しいため、生成AIによる障害と対処方法の自動記録によって統一化を行い、蓄積することでナレッジが活用可能になります(以下、成長するナレッジ)。
- 障害に対するノウハウおよび対処方法を蓄積していくことで、運用品質が向上します。
3.本ソリューションの仕組み
本ソリューションは、成長するナレッジを中心とした運用サイクルを提供し、この運用サイクルを回すことにより、成長するナレッジに障害情報や対処実績を蓄積し、お客さま業務に特化したナレッジに最適化します。
図 本ソリューションが提供する運用サイクル
NTT-ATでは成長するナレッジの利活用促進により、システム運用を高度化させ、健全なシステム運用のあるべき姿の実現に貢献します。
4.今後の予定
本ソリューションは、2024年9月末にサービス開始予定です。
*1:@DeAnoSは、NTTネットワークサービスシステム研究所が開発したディープラーニング技術に基づく異常予兆検知技術“DeAnoS®”を搭載した、システムや設備のさまざまな異常を事前に検知するAIツールです。DeAnoSは、日本電信電話株式会社の登録商標です。
AI異常予兆検知ソリューション「@DeAnoS」 https://www.ntt-at.co.jp/product/da-deanos/
*2:Interop Tokyo 2024開催概要・来場登録 https://www.interop.jp/
※本文中に記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
※掲載のデータは発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。