ネットワークトラフィック分析・可視化システム 「@FlowInspector」のラインナップにマルチプロトコル対応ソフトウェア版を追加!
~ネットワークサービスに依存しないトラフィック監視、トラブル解析を実現~
NTTアドバンステクノロジ株式会社
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下:NTT-AT、本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:木村丈治)は、ネットワークトラフィック分析・可視化システム「@FlowInspector」(アットフローインスペクター、以下:本製品)に新たなラインナップを追加し、4月13日から販売を開始します。
新ラインナップは、ソフトウェアでの提供となり、多地点での監視、クラウド内監視など広範囲できめ細かな監視が可能となります。また、7月リリース予定の新バージョンでは、ネットワークサービスに依存せず、あらゆるプロトコルのネットワークトラフィックをリアルタイムに分析し、通信フローの監視、トラブル原因の究明を可能とします。さらに、インシデント契機で詳細データを自動で収集・記録する新機能によりネットワーク運用の効率化、サービス品質向上に貢献します。
本製品は、2021年4月14日(水)~16日(金)に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2021」に出展します。なお、本製品は同展示会の「Best of Show Award 2021」ファイナリストにノミネートされました。
1.提供開始の背景
近年、IoT、クラウドサービスの進展およびビジネススタイルの変化に伴うオンライン会議等のサービス普及により、ネットワークの複雑化、多様化も進み、これまで以上にサービスごとの通信品質の把握やトラブルの早期発見・解決が課題となっています。このような課題を解決し、ネットワーク運用の効率化とサービス品質向上を実現するためには、ネットワークサービスに依存せず、あらゆるトラフィック状況のリアルタイム把握と素早く正確なトラブル解析が必要不可欠です。
2.@FlowInspectorについて
本製品は、複雑にカプセル化された仮想ネットワークや、ネットワークスライシングにより複数サービスが重畳されたネットワークにおいても、サービスごとのトラフィックのリアルタイム可視化、詳細分析を可能にし、サービス品質測定等を実現します。また、異常トラフィックの検知、他製品からのアラート通知など、さまざまなインシデントを契機としてパケットを効率的にキャプチャする機能を具備するため、巨大なストレージに膨大なキャプチャデータを保存し、その中から異常なフローを探し出して解析する必要がなくなり、運用・異常分析のコストを大幅に削減できます。
これまで、FPGA*1を活用してパケットフィルター処理をハードウェア化することで、10Gbpsのトラフィック分析を実現していましたが、新ラインナップ製品はソフトウェアで提供され、キャプチャできるインタフェース速度は1Gbpsまでとなりますが、トラフィックの観測点の自由度が増し、クラウド内における詳細なトラフィック分析、多地点設置による品質劣化箇所の切り分けなど、幅広いシーンでの利用が可能となりました。また、ネットワークサービスを支える多様なプロトコルを識別できる機能が追加され、これによりIoTサービス、スマートファクトリーなど、さまざまなネットワークに対応することで、多種多様なネットワークサービスの品質向上、運用効率化に貢献します。
3.主な特長
本製品の主な特長は以下のとおりです。
- 多様なネットワークサービスに対応するマルチプロトコル監視
- インシデント契機によるパケットキャプチャ
以下は従来からの特長
- 10Gbpsロスレスで複雑化されたネットワークをリアルタイム監視
- 障害発生時の情報を自動記録
②異常発生前後のパケット記録
- サービス品質を測定
4.販売について
- 販売開始日:4月13日
- 販売に関する詳細(お見積りや製品デモ、評価版等)につきましては、下記までお問い合わせください。
展示会、イベント情報
「Interop Tokyo 2021」
開催日程:2021年4月14日(水)~16日(金)
開催場所:幕張メッセ
展示製品:販売開始に先立ち、本製品を出展し、当社ブースおよびShowNetにて展示いたします。
[出展内容詳細] https://www.ntt-at.co.jp/eventseminar/event/2021/detail/e_20210414/
なお、本製品のFPGA技術のベースを開発したNTTデバイスイノベーションセンタでは、今回の「Interop Tokyo 2021」にて100Gbpsに帯域を拡大した技術を出展いたします。(4/12 NTT報道発表)
[4/12 ニュースリリース]
- 100Gbps仮想ネットワークをリアルタイムに見える化する監視システムを実現
~様々な環境におけるインシデント検知や問題切り分けが可能に~
https://group.ntt/jp/newsrelease/2021/04/12/210412a.html
超高精細映像を用いた広域映像配信実証実験 /2021.2.5-2.8
2021年2月、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と産学官61組織がそれぞれ技術や人材、機材を持ち寄り実現した実証実験において、映像トラフィックを@FlowInspectorで監視し映像品質測定に成功しました。
https://testbed.nict.go.jp/event/yukimatsuri2021-press.html
*1:FPGA
⇒ Field Programmable Gate Array
*2:マイクロバースト
⇒ 瞬間的な集中トラフィック。数ms単位でのサンプリングをしなければ発見できないが、発生するとパケット損失が生じ、通常時に比べて大幅にネットワーク性能が低下する。
※ 本文中に記載されている社名および製品名は各社の商標または登録商標です。