契約書の社内審査をAIがサポート
複数の担当者で行う契約審査に、統一的なレビュー基準を提供!
-NTT西日本で導入-
~AI契約審査プロセス支援システム「インテリジェント契約チェッカー」Version1をリリース~
NTTアドバンステクノロジ株式会社
NTT アドバンステクノロジ株式会社(以下:NTT-AT、本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:木村丈治)は、契約書の社内審査を支援するシステム「インテリジェント契約チェッカー」Version1(以下:本システム)の提供を開始し、西日本電信電話株式会社様(以下:NTT西日本様、本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:小林充佳)がファーストユーザーとして導入されました。
本システムは、「AI(機械学習技術)」と高度な「日本語の自然言語処理技術」により、ユーザーが設定したチェック項目に基づき契約書のレビューを実施することで契約担当者の業務を支援します。また、本システムは、各条項にコメントを表示する機能を備えており、契約書のレビューを統一的な基準で実施することが可能です。
NTT西日本様では、デジタルトランスフォーメーション(以下:DX)による業務プロセス改革の一環として、複雑化する契約リスクチェックなどのAIによる実現をめざし、本システムの共同検討を重ね、ファーストユーザーとして採用されました。
提供開始に至る経緯
NTT-ATでは、NTT研究所で培われた技術とノウハウを基に、AIおよび日本語の自然言語処理技術に関する研究開発を続けてまいりました。
これらの技術を活用して、2019年1月に「自動ドキュメント審査システム」を試作し、以降、実用化に向けてさまざまな業界の企業にヒアリングを行ってきましたが、この度、契約書の自主審査業務の効率化に活用したいとのNTT西日本様のご要望のもと、重要事項の審査ポリシーや関連契約の比較表示などの共同検討を進め、本システムの提供開始に至りました。
システム構成図
本システムの特徴
本システムは、AIと日本語の自然言語処理技術を組み合わせることで、ドキュメントのさまざまな表現を柔軟に把握し、特徴を抽出することが可能であり、効率的な契約書のレビューを支援します。本システムの主な機能
- 契約書案をアップロードすると、システムが契約書の文書をフレーズに分解し、必要な条項の有無、注意すべき条項など、チェック項目を瞬時に示します。
- チェック項目はユーザーごとに設定することが可能です。
- 各条項にコメントを表示することが可能です。
- 受注契約と発注契約の相対応する条項を見比べながらレビューすることが可能です。
本システムのユーザーメリット
- AIと日本語の自然言語処理技術の活用により、文章の構成や表現方法に依存することなく、契約書レビューを行うことが可能です。
- チェック項目はユーザーごとに設定可能なため、各社の審査ポリシーなどの条件に対応したレビューが行なえます。
- 慎重にチェックを行いたい条項に解説およびチェックのポイントなどコメントを表示することで、チェック漏れの防止や、一次対応を行う営業担当者や経験が浅い契約担当者の理解促進に役立ちます。
- 受注契約と発注契約の相対応する条項を対照する形で示すことが可能なため、受発注の契約条件差に伴うリスクを把握することが可能です。
お客様の声(NTT西日本様)
提供形態・価格
プライベートクラウドとオンプレミスの提供形態をご用意しております。価格は、システム構成・年間の契約書取り扱い件数などの条件により異なります。詳細は営業担当へお問い合わせください。
今後の展開
また、ワークフロー連携などのご要望にも柔軟に対応してまいりますので今後もご期待ください。