DDoS 攻撃対策強化に向け、Arbor Networks 製品の提供を開始
NTTアドバンステクノロジ株式会社
NTT-AT では、セキュリティビジネスを重点分野の一つと位置づけており、さまざまなセキュリティ製品およびサービスを提供しています。今般、ArborのDDoS対策製品をラインアップに追加することで、既存のセキュリティ商材と組み合わせた高度なインターネット環境セキュアソリューションの提供が可能となります。
1. 背景および提供開始に至った経緯
Distributed Denial of Service攻撃(以下、DDoS)が、インターネットにおいて顕著になっています。DDoSは、分散する多数のコンピューターから特定のサーバーやネットワークに対して大量の通信負荷をかけます。これにより標的となったサーバーやネットワークがリソース枯渇を引き起こし、企業・組織の業務やサービスが停止してしまいます。この数年間で、DDoS攻撃の規模や回数が増大しているだけでなく、ボリューム型攻撃やIoTデバイスを悪用した攻撃、アプリケーション層攻撃の増加など、攻撃の種類や攻撃動機の多様化が進んでいます。このDDoSの脅威は、今後さらに高まっていくことが予想されます。
Arborは、2000年の設立以来17年間にわたってDDoSに関するノウハウを蓄積し、優れた検知・防御機能を備えたDDoS対策製品を開発してきました。多くのTier1サービスプロバイダー※、クラウドサービスプロバイダー、政府機関、金融機関および一般企業が、DDoS対策のためにArbor製品を導入しています。同社のDDoS対策製品は、グローバル市場においてシェアNo.1の実績を上げています。
NTT-AT は、Arbor製品をラインアップに追加することで、既存のセキュリティ製品およびサービスを組み合わせた高度なインターネット環境セキュアソリューションの提供が可能となります。
2. 製品の特長
DDoSトラフィックは、パケット単位では正常通信と区別がつきにくいため、通常のセキュリティ対策製品(FireWall/IDS/IPS/UTM)では検知・防御が困難です。これに対してArbor製品は、DDoSに特化した多種多様な機能によって、DDoSの検知・防御を可能としています。さらに同社製品は、通信ネットワーク内のサーバーや端末だけでなく、セキュリティ対策製品自体もDDoS攻撃から保護します。
- 17年間にわたって蓄積したDDoS対策ノウハウによる競合他社に対するアドバンテージ
- 通信事業者向けに、マルチテナントに対応したスクラビングセンター型製品を提供
- エンタープライズ向けに、オンプレス製品およびクラウドサービスを提供
- ボリューム型DDoSからアプリケーション層DDoSまで、幅広く検知&防御可能
- オンプレミス製品とクラウドサービスを連携させた多層防御が可能
- SSL通信のDDoS検知・防御が可能 他
3. 提供製品およびサービス
スクラビングセンター型製品 | オンプレミス製品 | クラウドサービス | ||
---|---|---|---|---|
DDoS検知 | DDoS防御 | DDoS検知・防御 | 脅威解析・可視化 | DDoS検知・防御 |
Arbor SP | Arbor TMS | Arbor APS | Arbor Spectrum | Arbor Cloud |
4. 販売方針
DDoS対策グローバル市場は、年平均15%の拡大が見込まれています。日本国内市場も同様の拡大が想定されます。しかし国内では、従来のボリューム型DDoS攻撃への対策は進んでいるものの、アプリケーション層攻撃やマルチベクトル攻撃など、新型のDDoSへの対策は十分に進んでいるとはいえません。特に自治体、官公庁、教育機関、研究機関、一般企業などにおける新型DDoSへの対策はこれからです。NTT-AT は、これらのお客様を対象として、Arborオンプレミス製品およびクラウドサービスに注力した販売活動を展開します。
5. 価格
お客様のネットワーク環境やDDoS対策内容などに合わせて最適な製品/サービスをご提案します。提案価格はその都度お見積りさせていただきます。
6. 今後の展開
NTT-AT は、ArborのDDoS対策製品の提供を開始することでインターネット環境セキュアソリューションを強化します。すでに販売実績のある次世代型FireWallや不正侵入監視/防御サービスなどとの高度なソリューション化によって、NTT-ATの付加価値をお客様に提供していきます。
また、NTT-ATが取り扱っているNetScout社nGeniusシリーズとの複合提案によって、サービスアシュアランスとセキュリティ対策を横断する新しい価値をお客様に提供していきます。
さらに、NTT-ATが得意とするネットワーク開発、検証および運用ノウハウを活用することで、DDoS対策コンサルティングからDDoS対策製品/サービス導入後の運用支援まで、お客様にとってベストな導入プランを提供していきます。
※Tier1サービスプロバイダーとは、世界規模のIP バックボーン(基幹回線網)を保有し、階層状に相互接続しているプロバイダー(ISP)の最上位に位置する、大規模な通信事業者。
※記載されている会社名および製品名等は、各社の商標または登録商標です。
Arborについて
Arborは、米国マサチューセッツ州バーリントンに本部をおくNetScout社のサーバーセキュリティー部門です。Arborは、2000年の設立以来、インターネットのインフラストラクチャおよびエコシステムの保護を推進しています。Arborが提供するDDoS防御および高度脅威対策ソリューションによって、通信ネットワーク状況が把握できるだけでなくセキュリティが強化できます。Arborのノウハウは、お客様が直面する複雑かつ重大なセキュリティ問題の識別および解決に役立てられています。
NetScout社について
NetScout社(1999年NASDAQ上場)は、1984年に米国マサチューセッツ州ウエストフォード市に設立されました。同社は、これまで30年以上にわたってIPネットワークサービス監視製品を全世界に展開しています。NetScout社は、サービスアシュアランスソリューションのトップベンダーとして、またユニークな監視手法(特許取得済)を用いて、モバイルサービス、ネットワークサービスプロバイダーへの安定ネットワーク運用監視製品構築に貢献しています。
お問い合わせ先
NTTアドバンステクノロジ株式会社
セキュリティ事業本部
IPプロダクツビジネスユニット
NetScout製品担当
TEL:044-280-8789